社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

2023-01-01から1年間の記事一覧

論文執筆は役に立つか?

以前にも書いた通り、私は修士論文を書くことを選択した。日本でMBA課程と呼ばれるものは、専門職大学院なので、研究科と異なり、修士論文は必須ではない。日本の多くの経営大学院では、修了のための条件として、修士論文を書くか、修士論文ではないが、実務…

訳語

いつぞや、大学院の友人と話をしていて「なんで、経営学は横文字のカタカナばかりなのか?」という話題が出た。日本における経営学が若い学問で、まだ翻訳が着いていっていないとか、日本社会の現実が最先端に追いついておらず、翻訳するに適切な用語が作り…

短期主義

色んな事例を読んだりしていると、よく指摘される通り、日本人は「短期主義」なのだなあ、と感じる。これは、実際に自社についても、他社を見ていても感じる。 新しい施策を提案しても、1~2年で充分な利益を生むという見込みが無ければ受け入れられなかった…

モラルの劣化

知人と話をしていると「最近は、取引のモラルなどが無い人が増えた気がする」といった話を聞くことがある。全体としてのモラルが崩れたとまではいかないが、取引先や自社にそういった従業員が、以前より増えた気がするという。 連絡をすると言っておきながら…

人材

だんだんと年末が近づいてきた。コスト上昇や人手不足、24年問題などなど、日本経済を取り巻く環境は厳しいのかもしれない。特に中小からは悲鳴も聞こえる。勉強している身としては、色々と心配をしてしまう。 元々日本の中小は足腰が弱い企業が多かった。リ…

人脈

中小の従業員がMBAを役立てるのは、大企業の従業員よりも難しい、と書いた。それは書いてきた通り、自社の中で自分が昇進・昇給したり、よいチャンスを掴んだり、改革を進めることについてだ。自分自身の仕事だけなら、役立てる要素は結構ある。 勿論、学ん…

MBAで収入はアップするのか?

まず、タイトルに対する私が知る限りの答えを書くと「事情による」としか言いようがない。MBAを売りとして、新たに就職するのであれば、収入アップもあり得るが、大抵は今いる組織で役立てようとしてMBAを取得するのであって、その場合は、その組織がMBAをど…

研究テーマ

ゼミでは、個々人がテーマを決めて指導を受けながら勉強していくが、社会人院生にとっては結構難関だ。 社会人院生が取り上げるテーマは、学部生がそのまま院生になった場合と違い、実際の社会の問題に即したテーマが多い。純然たる理論的テーマを選択する人…

どんな学部卒が有利?

色んな人に聞かれるのだが、経営大学院に入るにあたって、どんな学部卒が有利なのか? という話がある。周囲には、様々な学部を出た人たちがいるが、誰が有利なのか、興味を持って観察してきた。 社会人として経営大学院に行くのであれば、あまり関係ない、…

どんな人がいるのか?

社会人院生になって、周囲から聞かれることの一つに「どんな人が来ているの?」がある。これは結構聞かれた。勿論、大学院の種類によるが、専門職課程の経営大学院、つまりMBA課程には、思ったより様々な人がいる。 アメリカでMBAを取得した人に聞くと、大学…

以前に、中小企業の従業員がMBAを取得することに意味はあるのか? といったことを書いた。その後も、色々な話を小耳に挟んだり、中小に勤める自分自身のことを併せて考えたりした。 一言で中小といっても様々だ。中小だから全てが悪いわけでもない。中小でも…

台風と持病

台風が連続して日本を襲っているが、皆さまはご無事にお過ごしだろうか? これまで書いてきた通り、私には持病がある。気圧が下がると頭痛やめまいが酷くなる。今度の台風は私の地域にも影響があるので、私の体調も影響を受けている。この夏休みに、色々と勉…

頭痛

先日、例の流行り病に罹った。結構ハードだった。長引いてしまい、授業もしばらくお休みした。もう、完全に治ったが、治癒後には持病が悪化してしまい、結構難儀している。もうすぐ、大学院は夏休みだが、やはり社会人院生はこういう時に辛い。まあ、めまい…

MBA取得は中小企業で有利になるか?

以前から書いてきたが、企業から大学院に派遣され、MBAの取得を要求される人たちがいる。ほぼ例外なく大企業だ。大半が売上高は数千億円以上の企業ばかりだ。 派遣される人は多数派ではなく、過半数は自腹で通っている。が、その多くも大企業の社員だ。中小…

修士論文

専門職大学院なので、修士論文は必須ではない。アメリカのビジネススクールの多くでは、修士論文を書くことはないと聞いているが、日本では、修論を書く、書かないを選択できるようになっていることが多い。私の大学院もそうだ。ゼミの先生の方針によるとこ…

パワーポイント

以前にも書いたが、パワーポイントには苦しめられている。学校によって大きく異なるとは思うが、あちこちのビジネススクールではパワーポイントは必須だ。発表させられることも多く、その際にはパワーポイントを使うし、先生によっては、レポートをパワーポ…

2年時の重点

人によって何に重点を置いて勉強したいかは、当然に異なる。人事部に所属する人が入学してくるケースは結構あるが、そういった人達は人事論や組織論を中心に学びたいと考えるので、人事系のゼミは結構人気だったりする。 ビジネススクールによっても違うが、…

2年生

2年次となり、授業が始まった。まだ身体が馴染んでいないが((笑))、そのうちに何とかなるだろうか。 ゼミも始まった。私のゼミでは、いきなり内容に踏み込まず、論文の基礎指導が多い。分かったつもりになっていることも多いので、これはこれで助かる。難…

積み残しタスク

もうすぐ新学期の授業が始まる。社会人院生をしていると、新しい切り替わりの新鮮な雰囲気は余りないが。 ただ、新学期を心地よくスタートする為にも、仕事や家庭のことで積み残してきたタスクをしっかりと処理しておこうと考えたくなる。私は毎月の初めに当…

こんな入門書が欲しい

経営大学院の春休み、本を読んでいてもなかなか頭に入らない分野もある。私は人事論が苦手。その上、嫌いではないけれどファイナンスも何となく引っかかる。 よい入門書があれば良いのだが、マーケティング以外でそのような本は余りない印象だ。ファイナンス…

集中力

一定の年齢になると、やはり集中力の発揮や持続の程度が多少は下がる。今のところ大きく下がっているわけではないが、若い頃よりは下がってきている。社会人として大学院生をやる以上、集中力は不可欠なのだが、この点が悩みだ。 体力的な衰えも原因だろう。…

英語

社会人として国内の経営大学院に進学した場合、問題となるのはなんといっても英語だ。同期でも、見た感じでは半数位が英語を苦手としている。国内の大学院の大半は日本語で授業を行うので特に困らない。日本特有の問題を取り上げるにはその方がスムーズだが…

弛緩

たまたまだが、玄光社「駆け出しクリエイターのための時間術」(三浦崇典著)を読んだ。この中に「人は余白の分だけ弛緩する」という記述がある。時間に余裕が生じても、それによるメリットは1~2日間だけで、あとはそれに慣れてしまい、弛緩する時間になっ…

春休み

春休みになった。社会人院生であるので、専業学生のように休まるわけではないが、毎週の大量のレポート課題が無いだけでもホッとする。以前から書いている通り、持病があるので長期の休みは助かる。いかにオンライン授業が多いとはいえ、ビジネススクールの…

学ぶから悩む

1年次が終わった。まだ単位が取れたのかどうか、成績がどうなのかは分からないが、レポートも全て提出し、何とか終わった。学部生の頃であれば、夏休みの課題位の分量が、1週間ごとに課されるのは大変だったが、色んなこととの兼ね合いの中で何とかこなせた…

中小企業 その2

やはり感じる中小企業に勤務する人のマイノリティー感。 ビジネススクールの同期の多くは大企業やそれに準じるような職場の人達だ。私のような中小企業出身者は3割と教授は言うが、同期に限って言えば2割くらいだ。 以前にも書いたと思うが、ビジネススク…

明けましておめでとうございます。

ようやく大掃除も終わり、何とか新年を迎えられた。 冬休みも宿題がたっぷりと出ており、ちょっと大変。グループで課された宿題も2つあり、それぞれ日程を調整しながらzoomやメールで連絡を取り合い進めるのだが、年末年始はみんな反応が悪いw 私もその一…