社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

気が抜けて

 これまでの社会人院生という立場が終わり、ちょっと気が抜けている。周囲は仕事に戻り、或いは勉強会に参加し、などと精力的に行動している人もいるが、私はちょっと腑抜けになっている。見ていると、独身者ほど気が抜けている。やはり、家族がいると違うのだろうか。

 

 病気と闘いながら社会人院生をするのは、当初の予想以上に苦しかった。投げ出したくなったこともあったが、何とかここまで来ることができた。そして、一種の燃え尽き症候群みたいになっているのかな。

 色んな目的や思いを抱えて進学したが、目的の一つに「転職」があった。以前にも書いたが、私がいた経営大学院には、大企業の人が7割、中小企業が3割ほどいた。中小の人、と言っても、経営層が多く、私のような中小の従業員は多くない。同じような立場の同期もいたが、やはり修了後には転職を考えたい、と言っていた。大企業から来ていた人と話していると、我々の労働環境とは大いに異なっていることが分かる。大手の人からすると、我々中小の働く環境は、とても信じられないくらいにブラックに見えるらしい。それは、入学前から何となく分かっていたが、入学後に話をしていると、自分が惨めに思える位に実感した。彼らと接するほど、転職したいとの思いは募る。

 

 ただ、MBAになったとしても、転職はちょっと難しい。中小の履歴がある人物を、大手は好まない。大手への転職はハードルが高いのだ。また、MBAを持っているからこそ、敬遠されることもある。転職は、楽ではないことが分かる。

 

 周囲から起業を勧められることもあるが、勉強したからこそ、厳しい現実もよく分かる。チャンスがあればチャレンジしたいが、そのチャンスを見つけること自体が容易ではない。

 

 転職も起業も難しいと分かるからこそ、本腰を入れないといけないが、燃え尽き症候群で気が抜けて、なかなか進まず。我ながら情けない。それでも、修了式から1週間が過ぎたこともあり、ようやくスイッチが入り始めた。さて、どうなることか、自分でも期待半分、不安半分である。