社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

相互評価

学生同士がお互いを評価して、それが成績に反映される、という相互評価の制度は、先生による一方的な評価にはならないというメリットはあるが、やはり不公平感も残り、その運用には課題があると言えよう。 実務の多くでは、チームワークが実績のために重要に…

社会人院生が得たもの

社会人院生を終えて、最も得た財産は何だったのだろうかと考えると、それは異なる世界を同時に処理する経験なのだろうと思い当たる。 社会人院生という立場は、周囲から「大変だよね」とよく言われる。その通りだろう。何が大変かと言えば、当然ながら二つ以…

気が抜けて

これまでの社会人院生という立場が終わり、ちょっと気が抜けている。周囲は仕事に戻り、或いは勉強会に参加し、などと精力的に行動している人もいるが、私はちょっと腑抜けになっている。見ていると、独身者ほど気が抜けている。やはり、家族がいると違うの…

修了式

今の時期、各大学院では修了式が行われている最中だと思う。我々、社会人院生を中心とした大学院では、土日で式が行われるのが普通だろう。 私は経営修士(MBA)となった。日本では、研 究系の大学院だと経営学修士となり、専門職だと経営修士または経営管理…

変革は難しい

経営大学院の行事もほぼ終わり、後は修了式を待つばかり。ゼミの仲間とパーティーなども予定されているが、あと一か月もしないうちに、全てが終わる。 この間に、復習や読んでおきたい本に目を通そうと思っている。全ては無理なので、自分の中で勉強しておき…

生成AIは勉強に使えるか?

お題に対して、結論を先に書くと「使える場面もあるが、まだ怪しい」というところだろうか。 chat-gptが登場して以来、生成AIが話題になっている。経営の問題を勉強する以上、知らない訳にはいかないと考え、まずはchat-gptを使っている。面白いツールである…

睡眠は削らない

社会人大学院生というと、睡眠を削り、休みを削り仕事と勉強に励んでいるというイメージがあるのかもしれない。これはある程度は正しい。特に「休みを削り」という部分はかなり正しい。そもそも、授業やゼミ、イベントは土日に実施されるのが普通だし、平日…

勘違いで購入した本の話

今回は、勘違いで購入した本の話。ビジネス小説と勘違いして購入した小説が面白かったので、書いてみただけだが、社会人院生の話とは関係ないうえ、やや長いので、ご注意を。 この本は、かなり売れたと聞いているので、ご存じの方も多いだろう。私が勘違いで…

論文執筆は役に立つか?

以前にも書いた通り、私は修士論文を書くことを選択した。日本でMBA課程と呼ばれるものは、専門職大学院なので、研究科と異なり、修士論文は必須ではない。日本の多くの経営大学院では、修了のための条件として、修士論文を書くか、修士論文ではないが、実務…

訳語

いつぞや、大学院の友人と話をしていて「なんで、経営学は横文字のカタカナばかりなのか?」という話題が出た。日本における経営学が若い学問で、まだ翻訳が着いていっていないとか、日本社会の現実が最先端に追いついておらず、翻訳するに適切な用語が作り…

短期主義

色んな事例を読んだりしていると、よく指摘される通り、日本人は「短期主義」なのだなあ、と感じる。これは、実際に自社についても、他社を見ていても感じる。 新しい施策を提案しても、1~2年で充分な利益を生むという見込みが無ければ受け入れられなかった…

モラルの劣化

知人と話をしていると「最近は、取引のモラルなどが無い人が増えた気がする」といった話を聞くことがある。全体としてのモラルが崩れたとまではいかないが、取引先や自社にそういった従業員が、以前より増えた気がするという。 連絡をすると言っておきながら…

人材

だんだんと年末が近づいてきた。コスト上昇や人手不足、24年問題などなど、日本経済を取り巻く環境は厳しいのかもしれない。特に中小からは悲鳴も聞こえる。勉強している身としては、色々と心配をしてしまう。 元々日本の中小は足腰が弱い企業が多かった。リ…

人脈

中小の従業員がMBAを役立てるのは、大企業の従業員よりも難しい、と書いた。それは書いてきた通り、自社の中で自分が昇進・昇給したり、よいチャンスを掴んだり、改革を進めることについてだ。自分自身の仕事だけなら、役立てる要素は結構ある。 勿論、学ん…

MBAで収入はアップするのか?

まず、タイトルに対する私が知る限りの答えを書くと「事情による」としか言いようがない。MBAを売りとして、新たに就職するのであれば、収入アップもあり得るが、大抵は今いる組織で役立てようとしてMBAを取得するのであって、その場合は、その組織がMBAをど…

研究テーマ

ゼミでは、個々人がテーマを決めて指導を受けながら勉強していくが、社会人院生にとっては結構難関だ。 社会人院生が取り上げるテーマは、学部生がそのまま院生になった場合と違い、実際の社会の問題に即したテーマが多い。純然たる理論的テーマを選択する人…

どんな学部卒が有利?

色んな人に聞かれるのだが、経営大学院に入るにあたって、どんな学部卒が有利なのか? という話がある。周囲には、様々な学部を出た人たちがいるが、誰が有利なのか、興味を持って観察してきた。 社会人として経営大学院に行くのであれば、あまり関係ない、…

どんな人がいるのか?

社会人院生になって、周囲から聞かれることの一つに「どんな人が来ているの?」がある。これは結構聞かれた。勿論、大学院の種類によるが、専門職課程の経営大学院、つまりMBA課程には、思ったより様々な人がいる。 アメリカでMBAを取得した人に聞くと、大学…

以前に、中小企業の従業員がMBAを取得することに意味はあるのか? といったことを書いた。その後も、色々な話を小耳に挟んだり、中小に勤める自分自身のことを併せて考えたりした。 一言で中小といっても様々だ。中小だから全てが悪いわけでもない。中小でも…

台風と持病

台風が連続して日本を襲っているが、皆さまはご無事にお過ごしだろうか? これまで書いてきた通り、私には持病がある。気圧が下がると頭痛やめまいが酷くなる。今度の台風は私の地域にも影響があるので、私の体調も影響を受けている。この夏休みに、色々と勉…

頭痛

先日、例の流行り病に罹った。結構ハードだった。長引いてしまい、授業もしばらくお休みした。もう、完全に治ったが、治癒後には持病が悪化してしまい、結構難儀している。もうすぐ、大学院は夏休みだが、やはり社会人院生はこういう時に辛い。まあ、めまい…

MBA取得は中小企業で有利になるか?

以前から書いてきたが、企業から大学院に派遣され、MBAの取得を要求される人たちがいる。ほぼ例外なく大企業だ。大半が売上高は数千億円以上の企業ばかりだ。 派遣される人は多数派ではなく、過半数は自腹で通っている。が、その多くも大企業の社員だ。中小…

修士論文

専門職大学院なので、修士論文は必須ではない。アメリカのビジネススクールの多くでは、修士論文を書くことはないと聞いているが、日本では、修論を書く、書かないを選択できるようになっていることが多い。私の大学院もそうだ。ゼミの先生の方針によるとこ…

パワーポイント

以前にも書いたが、パワーポイントには苦しめられている。学校によって大きく異なるとは思うが、あちこちのビジネススクールではパワーポイントは必須だ。発表させられることも多く、その際にはパワーポイントを使うし、先生によっては、レポートをパワーポ…

2年時の重点

人によって何に重点を置いて勉強したいかは、当然に異なる。人事部に所属する人が入学してくるケースは結構あるが、そういった人達は人事論や組織論を中心に学びたいと考えるので、人事系のゼミは結構人気だったりする。 ビジネススクールによっても違うが、…

2年生

2年次となり、授業が始まった。まだ身体が馴染んでいないが((笑))、そのうちに何とかなるだろうか。 ゼミも始まった。私のゼミでは、いきなり内容に踏み込まず、論文の基礎指導が多い。分かったつもりになっていることも多いので、これはこれで助かる。難…

積み残しタスク

もうすぐ新学期の授業が始まる。社会人院生をしていると、新しい切り替わりの新鮮な雰囲気は余りないが。 ただ、新学期を心地よくスタートする為にも、仕事や家庭のことで積み残してきたタスクをしっかりと処理しておこうと考えたくなる。私は毎月の初めに当…

こんな入門書が欲しい

経営大学院の春休み、本を読んでいてもなかなか頭に入らない分野もある。私は人事論が苦手。その上、嫌いではないけれどファイナンスも何となく引っかかる。 よい入門書があれば良いのだが、マーケティング以外でそのような本は余りない印象だ。ファイナンス…

集中力

一定の年齢になると、やはり集中力の発揮や持続の程度が多少は下がる。今のところ大きく下がっているわけではないが、若い頃よりは下がってきている。社会人として大学院生をやる以上、集中力は不可欠なのだが、この点が悩みだ。 体力的な衰えも原因だろう。…

英語

社会人として国内の経営大学院に進学した場合、問題となるのはなんといっても英語だ。同期でも、見た感じでは半数位が英語を苦手としている。国内の大学院の大半は日本語で授業を行うので特に困らない。日本特有の問題を取り上げるにはその方がスムーズだが…