社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

2年時の重点

 人によって何に重点を置いて勉強したいかは、当然に異なる。人事部に所属する人が入学してくるケースは結構あるが、そういった人達は人事論や組織論を中心に学びたいと考えるので、人事系のゼミは結構人気だったりする。

 ビジネススクールによっても違うが、経営指向の人が多ければ戦略論系の科目が人気だ。私はマーケティングファイナンスの勉強をしたいと考えて入学したので、その辺を重点的に履修している。特に2年次では、履修する殆どの科目がマーケティングファイナンスだ。特にファイナンスは弱いので、重点的に勉強したいと考えている。マーケティングでは、大学院の勉強だけでなく、外部の勉強会にも参加している。

 同期の間では、やはり戦略論が人気だ。経営指向の人が多いこともあるが、直接、経営にタッチしない人も多い。

 営業や営業企画の人が戦略論指向になるのは分かるが、一方でSEなどのエンジニアも多い。友人のSEは「戦略の観点から開発を行いたい」と言っていた。つまり開発現場でも戦略の観点が必要だと認識されているということだろう。

 興味深いことに、病院等の関係者で医師や看護婦以外の人は、組織論を指向するケースがある。内、一人に聞くと「病院は閉ざされた世界。組織を科学的に見ることで打破したい」というのだ。私には分からない世界だが、彼らがそういう判断をするということは興味深い。

 マーケティングファイナンスは敷居が高いと感じる学生も多いようだ。専門的な知見や、計算が敬遠される原因だが、向学心が強い学生が多いようだ。

 ファイナンスは、組織の状態を精神論抜きで数字で表す。これは場合によっては残酷にもなり得るが、これを無視して傾く団体は多い。特に、中小企業はファイナンスを無視した結果、苦しくなることがある。社会人にとって、ファイナンスの知識は必須と思うのだが、どうだろうか。
 ビジネススクールの科目で最も外向き志向が強いと(私が勝手に思っている)のはマーケティングだろう。その性質も、マーケティングは特別と思われがちな原因なのだろうか? ただ、他の科目ではなかなか身に着かない「外向き」指向は貴重だと思っている。
 そんなこんなで、2年次はファイナンスマーケティングに力点を置いていく。