社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

パワーポイント

 以前にも書いたが、パワーポイントには苦しめられている。学校によって大きく異なるとは思うが、あちこちのビジネススクールではパワーポイントは必須だ。発表させられることも多く、その際にはパワーポイントを使うし、先生によっては、レポートをパワーポイントで簡潔に分かりやすく纏めて提出することが求められることもある。

 社会人院生であれば、大抵はパワーポイントを使える。人によっては相当上手に纏めることができるが、必要の無いポジションを歩んできた人にとっては難行苦行だ。
 先日、隣に座った学生もそうだった。入学後にはじめてパワーポイントに触ったと言っていた。発表資料の作成に他人の数倍の時間がかかると嘆いていた。そういう私も似たようなものだ。入学して10年ぶりにパワーポイントを触った。この10年は必要のない職種に居るためだ。

 私が発表させられたことがあったが、私の投影資料は他人のそれに比べて非常にお粗末だった。友人からは、簡潔に纏まっていると慰められたが、自分で情けなかった。そうはいっても、見やすい資料作りは経験がものをいうところもあるので、今からでは如何ともしがたいのが歯がゆい。
 レポートの場合、分かりやすく伝えられるかも評価に含まれるので、当然、私のパワーポイントでのレポートは、評価は高くないのが残念だ。

 ワードの延長として使うと、余りにもシンプルで殺風景になる。どんなものが伝わりやすいか、良い物は沢山見てきたが、自分で作った経験が無いということについては、簡単に穴埋めできない。自分の、社会人としてのスキルの低さが思わぬところで露呈して、ちょっとがっかりしている。

 それでも、ダメな部分を自覚できたのは良かった。知らぬまま進んだと思うと恐ろしい。進学の利点の一つは、ダメなところをあぶり出せることでもあるのだろう。

 学校の在り方、授業のやり方によって事情は大きく異なるが、ビジネススクールへの進学を考えている人は、頭の片隅にでも置いておいた方がよい。