社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

良質な入門書

 勢いでビジネススクールに進学したものの、なじみのない分野もあり、当然、用語等で引っかかる(笑) これは致命的だ。院生なのに。

 というわけで、良質な入門書は必須だ。特に社会人として進学すると、仕事や家庭、その他で時間が喰われてしまうので、やたらに大量の本に手を出すわけにもいかない。良質な入門書で頭を作り、その上で教科書や資料に目を通して、授業に出席することが重要だ。

 良質な入門書とは? 難しいが、私なりに考えると、取り上げる分野を網羅的に扱っていることは当然だが、用語の定義に妥協がないことも大切だと感じる。
 入門書の中には、素人に対して妥協して、分かりやすいが不十分な定義を示すものも多いが、用語や定義は歴史の中で磨かれ、各時代の天才たちが質を高めてきたものや、実務の要請で生まれ、それを頭の良い人たちが抽象化しながら磨き上げたものばかりだ。

 それらを素人だましの解説をしても、その時は分かりやすくても頭のレベルは上がらない。入り口でレベルを下げると、後々レベルアップすべき時に苦労することになる。始めはちょっと苦労しても、高めのレベルで自分を洗脳した方が良い。それを分かりやすく簡潔に解説してくれればありがたい。

 他に、事例(ケース)をしっかりと書いてくれるものも大事。ビジネスの現場を考えるためにも、ケース学習は必須だ。実際のMBAの授業では、ケース学習は結構やらされる。入門書の段階で、レベルの高いケーススタディは必要だろう。

 入学して以来、そんなことを考えている。

 マーケティングの入門書としていいな、と思うものは「はじめてのマーケティング」。