社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

こんな入門書が欲しい

 経営大学院の春休み、本を読んでいてもなかなか頭に入らない分野もある。私は人事論が苦手。その上、嫌いではないけれどファイナンスも何となく引っかかる。

 よい入門書があれば良いのだが、マーケティング以外でそのような本は余りない印象だ。ファイナンスの入門書は多いが、「決算書の読み方」のようなものばかり。

 私は法学部出身なのでちょくちょく法学の本も読む。その中で昨年(2022年)に出版された「刑法的思考のすすめ」は、ちょうどよい入門書だと感じた。簡単に言えば”お堅いようでお堅くなく、でもお堅い”という感じ。門外漢でも簡単に馴染みやすい言葉使いと無いようだが、学問的内容にも踏み込み、そこそこのレベルで入門できるという代物だ。

 こういう入門書って、あるようでない。門外漢を取り込むためにハードルを下げ過ぎて、中身のレベルが保てていないものや、あるいはしっかりとした入門書にしようとして入門のレベルを超えてしまっているものも多い。

 経営学の分野で多いのは、一般の人を取り込もうとしてレベルを下げ過ぎたものが多い。とっつきやすいが、実にはならない。

 こういった入門書が経営学でも欲しいなあ、といつも思う。