社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

本を読むこと

 社会人院生として大変なのは勉強の時間を確保すること。大量の課題や予復習をどうするか、だ。時間がかかるのは、文書を読むこととレポートを書くことだ。

 文章を書くことは、慣れの問題もあるので一朝一夕に解決できない。仕事上、文章を書くことが多い人の方が抵抗感は少ないだろう。

 一方で読むこと。これも人により早い遅いはあるが、社会人として院生になる人たちの読解の速さは概ね同じようなもの。休憩室でよく、どこまで読んでくるか、が話題になるが、その際に意見が交わされるのは読む速さではなく、どうやって読むか、だ。

 大量の書籍や資料を限られた時間で読むには、じっくりとした読み方では難しいことも多い。特に、仕事をしながらではかなり難しい。
 多くの人たちは「拾い読み」をするようだ。まずざっと目を通して馴染ませて、その後ラフに読みながら重要なポイントを見つけて拾っていくのだ。その上で理解が難しいところを精読する。
 
 スキミングと言われる手法だが、私は嫌いだった。本を軽んじているような感覚を覚えるからだが、ビジネススクールに来てみて、やらざるを得なくなった。理解の程度は落ちるが、何とか授業に着いていくにはそうせざるを得ない。残念だが、大量の情報を処理するにはこうするほかない。しかし理解の誤りは授業を聞けばわかるので、意外と合理的な手法かもしれないと思うようになった。

 じっくりと読みたいと感じる本も多いが、それは夏休みにでも読み込んでみようと思う。