社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

企業派遣と自腹

 経営大学院(ビジネススクール・BS)の学生には、企業から派遣されている人と自腹で通っている人の2種類がいる。企業からの派遣では、学費の全部または一部を所属の企業が負担している。自腹組は当然、全額自分で支払っている。

 私はヒモジイ自腹組だ。私の会社では「そんなインテリチックなものなんて大企業のボンボンの遊びだ」みたいな雰囲気があるので、大学院に通っていることは職場にも内緒にしている。

 派遣組と自費組は、パッと見ではなかなか区別がつかず、本人に聞かないと分からないが、授業後の交流でちょっとした差がつく。中には積極的に飲み会やパーティーに参加しない人もいるが、だいたい自費組だろう。派遣組はお財布に余裕があるので、結構盛んに交流しているようで、羨ましい。

 もう一つ差がつく場面がある。派遣組は、BSに通うことについて職場が配慮してくれることが多く、余程の繁忙期でもない限り、授業がある日には短時間勤務になる人もいる。中には、宿題のために残業は全て免除になる人もいて、自費組からすると羨ましい限りだ。

 私は、平日の授業が22時に終わるが、その後に自宅で持ち帰り残業をすることもしばしばで、宿題に手が回らないことも多い。当然、成績は悪くなる。成績が良い人の多くは派遣組で、そういったところにも格差が垣間見える。

 そんな連中に負けないぞ! と言いたいが、実際にはどうしようもないので、張り合わないようにしている。その上、周囲の人間が派遣組か自費組かといったことは、お互いの人間関係に配慮して聞き合うこともない。

 お互いに結構、気を遣っているのです。