社会人院生記

おっさんの社会人大学院生日記です。

進学への道2

 前回の最後に書いた病気の件だが、ちょっとここでは書きにくい。心当たりはあるものの医学的には原因は不明。また、同じような症状で苦しんでいる人たちと医学界、国や自治体、医師たちの間で見解がずれており、下手に書くと同病者が精神的に傷つくかもしれないと思うので、ここでは細かいことは書かないことにする。

 願書を出したのは良いものの、病気の身で進学して果たしてうまくいくのか? 先生には失礼ではないか? など色々と悩んだ。

 そんなときに読んだのが「生き急ぐ」(磯部一郎 著、かざひの文庫)
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だ。
 ガンで苦しんでいる最中にも努力を重ね、必死に生きる姿には心打たれた。自分の病も厄介だが、こういう人もいる。刺激になった。勉強は仕事と違い、自分でコントロールできる部分や時間が占める割合が大きい。であれば、正体不明の病気があっても、身体や頭が動くうちは努力を怠るべきではない。もちろん、周囲に迷惑が掛からないように、悪化するようなことは防ぎ、勉強以外の部分では好転するように努力しなければならない。
 この病気になって最初はがっくりと来たが、前向きにとらえられる部分が少しだが芽を出した。

 そうして試験当日を迎えた。多くのビジネススクールでは事前の書類選考と面接がメインの試験となる。簡単そうに思えるが、書類の作成がいい加減だと、面接で突っ込まれる。
 自分が受験した大学院では、半分以上が落ちている。書類作成から手を抜くわけにはいかない。職歴の記述もそうだが、肝心なのは志望動機だったのだろうかと思う。志望動機に書いたことについては詳細に突っ込まれた。
 私は、その大学院で開講される授業と自分の仕事を重ねて書いていた。他の大学院ではあまり見られない授業もあり、その点についても書いていたので、そこを突っ込まれた。事前に情報を集め、自分でもノートに書きながら考えておいたことも役に立った。

 職歴も書くが、過去の仕事についてはほとんど聞かれず、今の仕事について詳細に聞かれた。ビジネススクールでの学びと仕事をどうつなげるか、その辺を聞かれた。もともと問題意識もあったし、事前に考えておいたことも功を奏したのだと思う。合格通知を無事に受け取れた。

 とはいえ、身体のことも金も気になる。金に困るほどではないが、裕福なわけでもない。だが、オンライン授業であることもあり、入学を決めた。

 やれるだけやろう、身体がどうしてもダメなら途中で休学すればいいさ! 私にしては珍しく楽観的に考えた。